アフリカの東に位置するケニア共和国ですが、ここに関しても動物に優しい国という噂を聞きつけました。
これまでヨーロッパなどの動物先進国として知られる国を紹介していましたが、アフリカについての記事はこれが初めてになります。
調べていく中で貴重とされる動物だからこそ大切にする心構えや、動物の権利を重視した国の法律を知ることができました。
今回は、ケニアでの人々と動物との関係性や動物愛護に関する法律を紹介します。
ケニアの動物事情

ケニアには推定1億頭の家畜が暮らしています。その中で牛は1,800万頭を占めます。
他の動物に優しいと言われている国では、身近な動物=ペットとなりますが、ケニアでは動物=家畜や野生動物のイメージが強いようです。
国の経済の大半は農業によってまかなわれており、牛・羊・ヤギ・ラクダなどの動物はその中で大きな役割を果たしています。
また、ケニアの3分の2の国民は作物と動物によって生計を立てています。
国として数多くの野生動物を保護しているだけではなく、生活の一部として動物たちがいます。
そんなケニアでは、国民の生活を豊かにしてくれる動物を守るための独自の法律が多くあります。
(WORLD ANIMAL PROTECTION・VOICELESS参考)

遊牧民で有名になったマサイ族もケニアに住んでいるよ♪
放畜民と動物の関係性


ここではケニアの中でもマサイ族などからなる牧畜民に焦点を当ててお話しします。
牧畜は、農耕には適さない乾燥地で家畜を放して草を食べさせ、そのミルクや肉を食料にすることです。
この仕事は想像以上に大変なようで、限られた時間の中で何頭もの動物を草が生えている所に連れ出し、お腹いっぱいにさせなければなりません。また、その日の仕事ぶりは夕方に行われる乳絞りで結果がすぐに周囲に分かってしまいます。
常に動物に囲まれた環境なので、人が食べる肉の消費量も激しいかと思えばそういうことは無いようです。
人口増加や干ばつなどにより家畜は貴重なものになり、儀礼や来客など特別な日にのみ肉としていただきます。
普段は、放畜でとれたミルクや、購入したトウモロコシ粉などを食べて人々は暮らしています。
実際、一人当たりの年間の動物と殺数で言えば世界平均の10.1頭よりも大幅に少なく、約0.8頭となっています。
また、ケニア人の食事の動物性食品(陸地由来)の割合は約24%であり、世界平均の35.2%と比べるとかなり低い数値です。
日本では当たり前に精肉がスーパーで売られていて簡単に手に入れることが出来るわけですが、こういった話を聞くと動物の命を頂くことがどれだけ有難いか考えさせられます。
(VOICELESS・明石書店 ケニアを知るための55章 参考)



牧畜民の人たちは200頭程の家畜の顔を全て把握してるみたいだよ( ゚Д゚)
動物に関する法律


・動物を虐待したり、激しく怒らせたり、怖がらせてはいけない。
・動物をひどく汚い場所や、害虫が多い場所においてはいけない。
・輸送や監禁を行う際、不必要に苦痛を与える手段や場所であってはならない。
・病気・怪我・出産の際に、獣医師の治療や診察・管理を怠ってはいけない。
・理由なしに有毒な薬物や物質を投与・接種させてはいけない。
・動物に不当な苦しみを与えて、狩ったり殺したりケガをさせてはいけない。
・動物同士の争いや、餌付けをしてはいけない。
・ロープや他の道具を使って訓練されていない動物を投げることは禁止。
・訓練されていない動物に乗ったりレスニングしたり格闘させることは禁止。
・不当な苦痛を与えたり、と殺を待つ動物の前でと殺してはいけない。
・動物虐待を含む映画を公開してはいけない。
・動物実験は公開してはいけない。
(KENYALAW・WORLD ANIMAL PROTECTION・CIC Kenya.参考)



暮らしの中で動物は貴重なものという考えだからこそ
生まれた法律だね(*’ω’*)
おわりに
今回はケニアの中でも動物に近い人々として牧畜民をメインで紹介させていただきました。
牧畜民にとっては家畜のミルクが主な食料になっていて、家畜の動物たちからしても牧畜民はエサ場まで導いてくれる存在でお互いに生かされている構図が印象的でした。
動物愛護に関する法律も、昔から動物と近い存在であったからこそ動物の特性を理解した上で作られたように思えます。
こうした関係性を見て、動物と人間は元々は同じ地球に住む生き物として平等な存在だということに気づかせてもらいました。
関連記事










コメント